オール電化住宅のメリット・デメリット
こんにちは。
株式会社ヒールアース長岡店の田中です。
今回は「オール電化の住宅について」をテーマにお話しさせていただきます。
オール電化の住宅とは?
ご存知の方も多いとは思いますが、オール電化住宅とはご家庭で必要となる全てのエネルギーを電力でまかなっている住宅のことです。従来のご家庭では一般的にお風呂やキッチン、空調(特に暖房)でガス(都市ガス・プロパンガス)を使用していることが多いと思います。オール電化住宅ではガスを使用しないため、ご家庭で使用するエネルギーを全て電力で対応いたします。2000年代に入ってからは日本でもオール電化住宅やオール電化設備の販売が促進されてきました。そのため現在ではIHクッキングヒーターやエコキュート等の利用者が増えております。
オール電化住宅のメリット
オール電化住宅のメリットを4つのポイントにまとめました。
光熱費の節約
一般的な住宅では電気・ガスそれぞれの基本料金を支払う必要があります。
しかし、オール電化住宅の場合は電気の基本料金のみになります。また電力小売自由化スタート後には基本料金不要のプランも登場しております。これによってさらに光熱費の節約が期待できるでしょう。
安心・安全
オール電化住宅の大きなメリットの一つが「安全性」です!
ガスを使用しないので、火災やガス漏れ、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒等のリスクを減らすことができます。近年では共働きのご家庭も増えてきており、日中はお子様だけで留守番することやご高齢者だけでの在宅も考えられます。オール電化住宅であれば火を使わないので安心して生活することができるでしょう。
キッチン周りのお手入れがしやすい
オール電化住宅ではガスコンロは使用せずIHクッキングヒーターを使用いたします。
表面がフラットなIHクッキングヒーターはガスコンロと比較しすると清掃やお手入れが簡単です。
基本的には清潔な布でサッと一拭きでキレイなキッチンを維持できますので、毎日忙しい奥様の強い味方になってくれること間違いなしです。
災害時の復旧スピード
地震や台風・大雨などの自然災害時にはライフラインが止まってしまうことがあります。電気やガスが止まってしまうと日常生活を送るのが困難になるでしょう。災害時の電気の復旧はガス・水道に比べて早い傾向にあります。東日本大震災では、被災から3日後には約80%・8日後には約94%が復旧しました。一方、都市ガスはガス漏れが目視で確認できないため、安全確認・復旧までに時間が掛かるといわれております。以上の事から浸水などの被害さえなければ、オール電化住宅は災害時の復旧スピードに期待ができます。また、エコキュート・電気温水器によってある程度の水も貯水できますので非常用水として使用することも可能です。
オール電化住宅のデメリット
光熱費の節約や安全性などメリットの多いオール電化住宅ですが、導入前には知っておきたいデメリットも存在します。
停電になると使えない・・・
オール電化住宅の最大のデメリットは、災害などで停電してしまった時にすべての機能が停止してしまう可能性があることです。ただし、停電前に溜めたお湯がエコキュートや電気温水器のタンクに残っている場合、蛇口やシャワーからお湯を出すことはできます。飲料水としては使えませんが、生活用水として利用できるでしょう。オール電化住宅の場合は停電対策として、停電から復旧までの間の代替手段を準備しておく必要があります。
初期費用に関して
IHクッキングヒーターやエコキュートは、導入費用が高額となります。
ガス給湯器と比べると初期費用は掛かりますが、住み始めてから光熱費の節約等のメリットがございますので、トータルで検討すると良いでしょう。
調理方法・調理器具の制限
オール電化住宅では調理にIHクッキングヒーターを使用します。IHクッキングヒーターではガスを使用しないため直火料理はできません。直火調理にこだわりがあるお客様にはIHクッキングヒーターは不向きといえるでしょう。またIHクッキングヒーターで対応できる調理器具には制限があります。一般的に鉄やステンレス、ホーローなどの器具は使えますが、アルミや陶磁器・土鍋・耐熱ガラスなどは使えません。なおすべての調理器具が使えるオールメタル対応のIHであればアルミ鍋や銅鍋なども使用できます。手持ちのIH対応ではない調理器具は買い替えの必要があります。
まとめ
オール電化住宅では家事の際に火を使用しないのでお子様やご高齢の方にも安心です。またIHクッキングヒーターを使用することでキッチンのお手入れが容易な事やご家庭のライフラインが電力のみとなりますので、光熱費の節約・災害時の復旧の早さが見込めるなどのメリットがあります。一方で停電時の対策や初期費用のことなど導入前に知っておくべきポイントもございます。お客様一人一人のライフスタイルに応じて、オール電化住宅のメリット・デメリットをよく理解した上で導入を検討ください。